資産運用について。
私は2012年頃、
日経平均株価が8,000円9,000円台をうろうろしている時期に、
初めは株主優待が主な目的で、
誰もが知っている様な時価総額の大きい企業を中心にちびちびと買付をしてきました。
しかし、
日々の株価の値動きであったり、
保有企業のいいニュース悪いニュースに、
心が奪われてしまうことが多くなってきました。
もちろん個別株を持つことで、
その企業に思いを馳せて愛着が湧いたり、
応援したくなったりで、
多少の評価損にも耐えられるようにはなりました。
でもふと気付きます。
日本株のみの保有はとってもリスクがあることなのではないかと。
いや、
株式は元本保証はなく価格変動を伴う金融資産なのだから、
リスクは当然あるにしても、
全世界の中でもし日本の景気が停滞するようであれば、
日本株は総じて価値が低くなってしまうのではないだろうかと。
それならば日本から視野をもっと広げて、
海外株への投資を考慮する必要性はあるなと思う様になってきました。
投資先を日本以外にも求める分散投資をしてみるのもありかもしれないと。
それからです。
外国株式のことを調べ始めました。
国内大手証券会社では米国株や中国株の購入は可能であることはわかりました。
しかし日本に居住していてなおかつ自分自身英語等外国語がわからないと、
外国企業の情報を得ることは容易ではなく、
他にも為替や税金や購入手数料等に対して、
ハードルがまだまだ高いことに気付かされました。
何かと手間がかかりすぎるのです。
インターネットでもそのような私と同じ考えを持たれておられるだろう方々がいらっしゃるようです。
そうしてインターネットを這いずる様に調べていきますと、
外国株式でも個別株ではなくて、
日本でいう日経平均株価やTOPIXのような株価指標と同じ動きを目指す投資信託というものがあることを知りました。
インデックスファンドです。
米国においてもダウ平均株価やS&P500等の代表的な株価指数と連動させて同じ値動きをする運用を目指す投資信託があるようです。
市場平均の株価指数への連動ですから、
市場平均と同じ収益獲得、
あくまでも平均的な成長率を目指すというものです。
米国ではそのような投資信託が、
ここ日本よりも豊富にラインナップされていることがわかりました。
例えばバンガードやブラックロックといった世界有数の資産運用会社の商品の中には、
投資信託のいわゆる維持費である信託報酬率が、
日本国内の証券会社のそれよりも、
相対的に低いものが多いと感じました。
それでもやはり外国の会社の投資信託への投資には手間がかかると思い、
息を切らし目をこすりながらも、
インターネットでインデックス投資について検索する時間が多くなっていきます。
そこでたどり着いたのが、
下町の個人投資家である水瀬ケンイチさんのブログ、
「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」
でした。
水瀬さんは主に日本円で国内のインデックスファンドへの投資を実践されておられました。
なんだ、
日本にいながらにして、
外国株式のインデックスファンドに投資ができるのではないかと。
そうして水瀬さんのブログを読む機会が増えていきました。
そんな時にある一つの記事に目が止まります。
そのブログによりますと、
注意事項として無断引用が禁止されておりますので、
引用記載できませんが、
その記事の掲載時期である4月から新社会人になられる皆さんに向けて、
勉強のために10,000円分をインデックスファンドに投資して持ち続けたらどうでしょうか、
という水瀬さんの提案に興味が湧いたからです。
私自身新社会人ではないのですが、
以前から行っている個別銘柄への株式投資に対する、
銘柄分析等の手間が面倒くさいと感じていたことや、
分散投資であるインデックスファンドで資産運用を行うことに、
とても利便性があると思っていましたので、
その提案に食指が動きました。
その後、
とりあえずやってみようというわけで、
2016年4月19日、
初めて投資信託でインデックスファンドの買付を行いました。
そのファンドは、
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」。
日本を除く主要先進国の株式に投資することにより、MSCI コクサイ インデックスに連動する投資成果をめざします。
(出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社)
という特色があります。
コストである信託報酬率は、
2017年3月現在年率0.216%(税込み)となっております。
買付価格は10,000円。
当時の基準価額は11,606円。
そして、
2017年3月11日現在、
基準価額は13,507円。
+16.3%
初めてのインデックス投資。
このまま見守ろうと思います。